問1
島根県と鳥取県、どちらが下にあるのか?
問2
北朝鮮の最高指導者1代目2代目3代目のそれぞれの名前は?
問3
名古屋にある通り名、大津通から名古屋方面に向かって伏見通まで、全部言えますか?
これらの問に今から解答します。解答しながら渡辺剛彰等の記憶術を利用して、記憶術を紹介します。
一発逆転記憶術
絶望
今は情報社会。
情報を頭に貯蔵する記憶力が悪い人にとっては、非常に不利な世の中だと思います。
私は記憶する力がほぼ皆無で、この時代に生まれたことを呪った時期がありました。
渡辺式記憶術
しかし、呪ってばかりもいられません。
どうすれば、「記憶がしやすくなるか」と、この疑問の解答を求めました。
そこで、渡辺剛彰の著作「一発逆転記憶術」を読みこんだ時期がありました。
「一発逆転記憶術」を読む前の高校三年時、大学受験をしました。
どの大学も不合格でした。
しかし、この記憶術を浪人時代の受験勉強に取り入れたところ、大学入試着前模試では、英語の偏差値が70、日本史の偏差値が70になっていました。
高校時代はどの大学にも合格しなかったのに、浪人の時には第2志望の大学に合格しました。
この結果は「渡辺式の記憶術をマスターしたから」と自負しています。
私は渡辺剛彰氏から渡辺式記憶術の免許皆伝を授かったわけではありません。
ですが、大学受験で自分なりにある程度の結果を出しました。
そこで、自分なりに体得した記憶術をざっくり紹介します。
そもそも、なぜ、記憶術なる怪しげな本が書籍化されているのか。
それは、「新しく記憶することは大変」だからです。
そのため、「少しでも記憶の助けになれば」と、記憶術を知りたい人が世の中には大勢いるのだと思います。
少なくとも、私は記憶術を体得したかったです。
記憶術の極意
それでは、本題に入ります。
ズバリ、記憶術の極意は、「既に定着している既存の記憶を流用して、未知の情報を記憶する」というものだと思っています。
この極意こそが、すべての記憶術に共通しているからです。
記憶術の実践
それでは、いまから記憶術をつかって、冒頭の問掛けに解答していきます。
問1 島根県と鳥取県、どっちが下?
解答
島根県が下です。
問1の意義
「島根県と鳥取県は隣り合っている」と大勢の方は認識していると思います。
ですが、同時にどちらが「下」に位置するのか、混乱している方も大勢いると思います。
そのため、「島根県」と「下」が結びつければ、どっちが「下」に位置しているのか、混乱せずにすみます。
そこで、記憶術を使って、「島根県」と「下」を結び付けます。
覚え方(問1)
「島根県」と「下」を結びつけると、「島根県」は「鳥取県」の「下」と記憶することができます。
「島根県」の表記にある「根」に注目します。次に「根」のイメージを膨らませます。
「根」とは、植物体を支える機能を持ちます。
そして、「根」は地面の「下」に伸びていきます。そうすると、「根」と「下」が結びつきました。
こうして、「島根県」と「下」は結びついたことになります
解説(問1)
この記憶法は記憶術の中でも典型的なものです。
いわゆる連想記憶です。「島根県」という情報と、結び付けたい物とを連想によって結びつけました。島根県→根→下という塩梅です。
問2
問2
北朝鮮最高指導者の1代目、2代目、3代目の名前は?
解答
1代目はイルソン、2代目はジョンイル、3代目はジョンウンとなります。
覚え方(問2)
1 覚え方
「1代目」と「イルソン」
1代目の名前は,こじつけで覚えていきます。
1代目が覚えられたら、1代目の名前と2代目の名前を結びつけます。
次も同様に、2代目の名前と3代目の名前を結びつけます。
それでは、1代目の名前をこじつけで覚えてみます。
そこで、「1代目」の表記に注目します。「1代」をひらがなで表記すると、「いちだい」です。
結び付けたいものは「イルソン」です。
「いちばん」の「い」と「イルソン」の「イ」が結びつきました。
こうして、「1代目」と「イルソン」が結びつきました。
2 覚え方
「イルソン」と「ジョンイル」
次は「イルソン」と「ジョンイル」を結びつけます。
親が子供の名前を名づけるときに、親の名前の一部を子どもの名前に入れ込むことは、よくあることです。
北朝鮮最高指導者1代目の名前と2代目の名前の関係も同様です。
1代目「イルソン」の「イル」が2代目の名前の「ジョンイル」に「イル」が組み込まれています。
これで、1代目の「イルソン」と2代目の「ジョンイル」が結びつきました。
3覚え方
「ジョンイル」と「ジョンウン」
この結びつきも前の覚え方2(「イルソン」と「ジョンイル」)と同様です。
2代目「ジョンイル」の「ジョン」が3代目「ジョンウン」の「ジョン」に組み込まれています。
これで、2代目「ジョンイル」と3代目「ジョンウン」が結びつきました。
解説(問2)
1解説(問2)
「1代目」と「イルソン」の結びつき
「1代目」という情報自体は未知の情報ではなく、既知の情報です。「1代目」はだれでも知っている言葉のはずです。
一方、「イルソン」という情報は、北朝鮮の1代目最高指導者という意味しかありません。「イルソン」は未知の情報です。
ですから、「イルソン」という情報を頭に定着させるのは大変です。
しかし、「イルソン」を、既にしっている「1代目」に結びつければ、「1代目」が定着している記憶なので、「イルソン」の名前も忘れにくくなります。
そこで、「1代目」と「イルソン」を結びつけました。
2解説(問2)
「イルソン」と「ジョンイル」の
結び付き
「1代目のイルソン」と「2代目のジョンイル」の結び付け方は、「1代目」と「イルソン」を結びつけた方法ではありません。
自分の経験から学んだ常識・論理力・推理力を利用して「イルソン」と「ジョンイル」を結びつけています。
もちろん、この常識等も自分の頭に定着している記憶です。
定着している記憶を利用して覚えているから、やはり、忘れにくいです。
3解説(問2)
(1)連想記憶の弱点
この連想記憶には欠点があります。
「1代目」と「イルソン」を連想記憶で結びつけても、後日、何を連想して「1代目」と「イルソン」を結びつけたかを忘れることがあるからです。
そのために、「1代目」という情報からなるべく直感的にうかんだ連想を利用して、「1代目」と「イルソン」の情報を結びつけるようにします。
直感的な連想は、自分の経験・性格、思考などから着想するものだから、後日、同じ情報をみても、同様の連想がしやすいからです。
それでも、後日、同じ連想ができるとは限りません。時間の経過によって、自分の経験は変わるし、思考も変わりうるからです。
(2)比較
「1代目」と「イルソン」の結び方と
「イルソン」と「ジョンイル」の結び方の比較
これら2つの覚え方は既知の記憶を利用して未知の情報を覚えるという点では共通しています。
ですが、それぞれの覚え方を分類することが可能です。
「1代目」と「イルソン」を結びつけた覚えかたは、いわゆる、連想記憶術です。「1代目」という言葉に着目して、「1代目」という情報から「イルソン」へと連想できるものをたくさん考えます。
連想できたものを「イルソン」と結びつけたからです。
結論からいうと、後者(「イルソン」と「ジョンイル」の結び付け方)の記憶方法の方が、前者(「1代目」と「イルソン」の結び付け方)の記憶方法より、上質で忘れにくいです。
「イルソン」と「ジョンイル」の結びつけ方は、親の名前と子の名前とのありがちな関係に着目したものです。
「ありがちな関係だ」と判断した根拠は、自分の経験・常識です。この覚えかたは言い方を変えると、推理力・論理力です。論理力は自分自身の思考力です。
後者の結び付けが上質な理由は、同じ情報と向き合っても、推理力・論理力で情報を呼び起こしているからです。時がたっても、推理力・論理力は変りません。
問3
問3
名古屋の通り名の問いです。大津通から名古屋駅に向かって伏見通まで、それぞれの通り名をいえますか?
解答
大津通、伊勢町通、呉服町通、七間町通、本町通、長者町通、長島町通、桑名町通、伏見通、となります。
覚え方と解説
1「大津通」と「伊勢町通」との結びつき
「大津通」と「伊勢町通」を結びつけます。「大津通」から連想した情報から「伊勢町通」を結びつけます。「大津通」の「大」に注目します。「大」を音読みすると「ダイ」となります。一方の「伊勢町」をひらがな表記すると「いせまち」です。大津通にある「ダイ」の「イ」が次の通り名「いせざき」と、しりとりの関係になっていることが発見できます。
こうして、「大津通」と「伊勢町通」が結びつきました。
2「伊勢町通」と「呉服町通」の結びつき
「伊勢町通」と「呉服町通」を結びつけます。「伊勢町」の名称から「呉服町通」へと結びつくように、「伊勢町」のイメージを膨らませます。
そこで「伊勢町」の「伊勢」に注目します。「伊勢」から「伊勢」湾台風を連想しました。台風は「ゴーゴー」と強風が吹きます。「呉服町通」の頭の文字は「ご」ですから、「伊勢町通」の連想の結果の「ゴ」と「呉服町通」の「ご」が結びつきました。
3「呉服町通」と「七間町通」との結びつき
「呉服町通」と「七間町通」を結びつけます。「呉服町通」を連想して、連想した情報と「七間町通」を結びつけます。
そこで、「呉服町通」の「呉」に注目します。「呉」を「五」に変換しました。大津通から伏見通にある通り名すべてをみると、漢数字が使用されている通り名は一つだけあります。それは、「七間町通」です。そうすると、「呉」から「五」へと変換したとことで、漢数字同士の共通性(「呉服町通」の連想の結果の「五」と「七間町」の「七」)があり、「呉服町通」と「七間町」が結びつきました。
4「七間町通」と「本町通」の結びつき
「七間町通」と「本町通」を結びつけます。それぞれをひらがな表記にしてみます。「しちげんちょう」と「ほんまち」です。これらの表記には共通性があります。それは、両方とも、「ん」があることです。また大津通から伏見通の通り名のうち、「ん」の表記を含むものは、この二つの通り名だけです。ですから、「しちげん」と「ほんまち」との共通性を「ん」としても、他の通り名と結びつくことはなく、混乱することもありません。
5「本町通」と「長者町通」の結びつき
「本町通」と「長者町通」を結びつけます。「本町通」から「長者町通」へと結びつくように、「本町通」からたくさんのことを連想してみます。そのうち、「長者町通」と結びつきそうなものを選定します。それでも、連想した物が「長者町通」とすぐに結びつきそうな物がなかった場合、「本町通」から連想した物からさらに連想を続けます。今回は、連想を3回します。
「本町通」から「ほんまでっかTV」を連想しました。「ほんまでっかTV」からさらに連想をします。「ほんまでっかTV」の司会者は「明石家さんま」です。ですから「ほんまでっかTV」から「明石家さんま」と連想しました。「明石家さんま」はいわずもがな超大金持ちです。つまり、「長者」です。ようやく、「長者町」にたどり着きました。こうして、「本町通」と「長者町通」が結びつきました。
このように、1回の連想で結びつけたい物と結びつかない場合、連想を続ければいつかは、結び付けたい物との結びつけが可能です。ですが、後日、記憶を再現したい時に連想の内容を忘れ、記憶の喚起ができない時があります。そのため、連想を複数繰り返して情報同士を結び付ければ、より、記憶の喚起が難しくなります。ですから、連想を繰り返して情報同士を結び付けるのは、高等な記憶術とは言い難いです。それでも、たんに「本町通」の次の通り名は「長者町」と覚えるよりは、連想の繰り返しの結果により「本町通」と「長者町」と結びつけた方が、記憶の喚起は容易です。
6「長者町通」と「長島町通」との結びつき
「長者町通」と「長島町通」とを結びつけます。「長者町通」と「長島町通」とを、じっくり見比べなくても、表記上の共通性が発見できます。「長島町通」には、「長」「町」があります。一方、「長島町通」にも「長」「町」があります。二つの通り名ともに「長」「町」があるので、「長者町通」と「長島町通」は結びつきました。
この結び付け方は連想をしていません。つまり、「長者町通」という情報を他の情報に変換させていません。「長者町通」と「長島町通」の字面の共通性から、「長島町通」と「長者町通」を結びつけました。連想していない分、記憶の喚起が容易です。ですから、この記憶方法はとても上質です。
7「長島町通」と「桑名町通」の結びつき
「長島町通」と「桑名町通」とを結びつけます。二つの通り名に一つの共通性を見つけます。[一つの共通性のなかに二つの通り名がある]というくくり方で、「長島町」と「桑名町通」を結びつけます。
「長島町通」の「長島」と「桑名町通」の「桑名」は両方とも、三重県にある市町村名です。そうすると、「長島町通」と「桑名町通」にはそれぞれ三重県の市町村という共通性が発見できました。三重県の市町村という共通性で、「長島町通」と「桑名町通」をくくれました。
これで、「長島町通」と「桑名町通」が結びつきました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

